実際はスパマーが跋扈する困り者になってしまった。
タレントブログなどでは匿名の嫌がらせコメントなどを避ける為に
トラックバックだけにしているケースも多いが
クリック課金目当てや宣伝目的のリンクの押し売りが多いのが実体だ。
承認待ちにするというてがあるがそれもまた手間というものだ。
私自身のトラックバックに対する姿勢も若干変節があったが
ある程度確定的になったのでここで本質的な部分のまとめをしてみようと思う。
ごちゃつくので各サービスの対応については別記事とする。
トラックバックの意義
そもそもトラックバックの意義は
WWW上における有機的なサイトの連携の簡便化のはずだった。
いちいち挨拶してリンクの許可を取るのではなくて参考サイト
ないしは関連サイトとしてトラックバックを送ることで
一般的な閲覧者がWWW巡回時に有用な情報を効率よく見ることができる。
多分そういうコンセプトだったのだと思う。
例えば従来の掲示板やコメントの場合
元意見に対してコメントがむやみに長文になった場合
その情報の責任や管理などの問題がでてくるが
トラックバックならば「意見」は発言者が責任を持ってサイトで主張するというスタイルになるので
討論などでも時間軸に縛られずにできるほか
主体となっているサイトでは概要だけが表示されるので
閲覧する人は取捨選択してみることができるという形になる。
趣味のサイトや映画・TV・音楽・出版のジャンルであれば
ひとつのものについて語ったり情報を記事にして
それを相互的にリンクさせることで商品情報を鮮明にしていくという働きかけもでき
それが製品自体の広告などと合わせられることにより
製品とユーザーの双方に利益がもたらされるはずであった。
トラックバックスパムの台頭
しかし実際は自己宣伝のために相手サイトを汚すためのシステムになってしまっている。
アフィリエイトのシステムが定着したのも同時期だったため
アクセスアップのためになりふり構わずトラックバックを送ったり
ある時から出始めた「エロトラバ」が大量にばら撒かれたりして欠点を露呈した形になった。
この最大の原因はブログというものを考えていくうえで
rdfタグというものを定義して
その中でトラックバックURLを記述する形にした事がある。
結果、人はいちいちドキュメントを見てしたの方にあるトラックバックURLをコピーしないといけないのだが
スパム用プログラムはスキャンすればいいだけということになる。
現在ブログサービスでトラックバック欄はあってもそのサービス内のブログ以外で
トラックバックURLを自動的に取得できる方法を提供していない。
そしてコメントと違い
不特定の場所から送信してきたものを受けつけるというシステムが
そもそも脆弱だったといえる。
またトラックバックを受けたあとそれを文書自体に反映するシステムが多かったため
トラックバックスパムによるシステムダウンという現象が今日でも頻繁にみられる。
トラックバックが有効なサイト
そんな中トラックバックが有効に動作しているところがあった。
それはトラックバックピープルやブログ村などのポータルサイトだ。
結局使用目的はジャンルごとの更新情報に準じるもので
更新pingの普及と同時にやや陳腐になってはいるがトラックバックがある程度有効に生きている。
又本来の用途に近い複数のサイトを参考にして意見を書くような記事の場合も
トラックバックは有用であるように見える。
但しいわゆる「日記」の感想だけを書いて送るようなコメント的なブログは
ストーカー的でもあり「キモヲタ」カテゴリーにかんじる。
トラックバックスパム対策
トラックバックスパム対策として初期からあったものは
- トラックバック拒否
- トラックバック承認後表示
- 指定IP拒否
- ブログポータル内のトラックバックのみ受け付ける。
スパムの目的が嫌がらせである場合は別だが
たいていは自サイトへの誘導が目的なので
フリーメール登録でないブログの場合は4番目の手法も有効ではないかと思うが
多くのブログサービスが個人情報などの縛り無く使用できるのであまり意味をなさない。
3番目のIP拒否は一時的な大量のスパムに対して短時間の間は効果があるが
そもそもトラックバックはHTMLのフォームからでも送れるものなので意味をなさないし
逆にサービスそのものを拒否してしまう可能性もありリストは意味をなさない。
とすると最も有効に作用するのが「承認」という方法で
現在であっても「有害なリンク」がブログに発生しない様にするには
この方法に優るものは出ていない。
但しこれを設定すると定期的にチェックしなくてはいけなくなり
頻繁に更新する人以外にとってはわずらわしい行為になる。
そう考えるとたいていの場合サイトを訪れてトラックバックURLをみてトラックバックを送るわけだから
素直にそこのコメント欄にこちらの記事のURLを書き込んだ方が早いと言える。
こうなってくるとトラックバック自体無用といえる。
最もトラックバックを拒否しているとき手動で宣伝目的だけのURL書き込みをする人もいる。
第二世代のトラックバックスパム対策
次にでてきたトラックバック対策が
- NGキーワード設定
- NGURL設定
- 半角文字拒否設定
- 被リンクチェック機能
でこのころはコメント側に画像キャプチャ認証が登場し始めていた。
NGURLはスパマーがサイトを点々とした場合あまり有効に働かない。
NGキーワードは結構有効なのだが
「はじめました」とか「いいサイトですね、」
のような「普通のコメントやブログ」を装ったトラックバック(エロ)もあるので
確実ではない。
半角拒否は海外からのものをカットしてしまうもので
国内ののスパムには効果が無いが
現実問題として海外からの好意的なトラックバックがある人は限られていて
ほとんどのブログにくる大量のばら撒き英語トラックバックが存在する現実を見ると
かなり有効な対策であるといえる。
但し国際交流的要素のあるブログはこれはしにくい。
被リンクチェックというのは元々言及リンクといって文章内にサイトのURLが存在するかどうかをチェックするものだが
元々「共通テーマのブログにトラックバックを送る」
というのは正しいトラックバックの使用法なわけで
そういう観点からこれは正しい対策では無いと思ったが
トラックバックを送るという行為をするのだから
どこにトラックバックを送ったか文末にでもリストを載せることぐらいはしてもおかしくないだろうと考えを変えた。
トラックバックスパムも当然送信時にターゲットURLにURLを入れることは可能だが
それでサイトのサイズがふくらむとクリック率が下がるし自動化しにくいので
リンクを入れる動作するスパムトラバはないようだ。
欠点としては必ずサーバーがチェックにいくのでトラックバック分サーバーに負担がかかること。
従ってこの機能のあるブログの場合は手動の嫌がらせトラックバック以外の
ばらまきトラックバックはユーザーは気にしなくてもすむので
承認チェックにしなくてもすむ。
その他の対策として
- トラックバックURLをランダムにする
- 文書内にトラックバックURLを入れない
というのがあるが一番目のものは文書内にURLがあるので意味をなさない。
2番目のものは特定のサービスを狙い撃ちするものでなければ結構効果があるようなので
2つあわせればかなり被スパム率はへりそうだ。
このスパムに道を与えるようなRDFを廃して
javascriptや画像、Flashなどを使って視覚的にのみトラックバックURLを表示する方法が
取敢えずはブログシステムを作る場合は基本だと思った。
受けてからカットする方法と比べるとサーバー負担はぐっと軽くなるはずだ。
これらの対策でトラックバックは受けやすくはなるが
コメントに値するとか共有する情報があるとかそういった記事以外は
無理にトラックバックを開いている必要も無いのではないかと思う。
このブログは割りとトラックバックを受けるような内容にしているが
写真とか詩とか日記とか感想はわざわざ記事を起こすほどのものではないので
コメントで充分だと思う。
2006/10/31:初出、駄々文だけれどもいいたいことは大体まとまった。

